娘と一緒にやりたい100のコト

2児の父と小学5年生の娘の話

㉚51回目の誕生日


今日は私の51回目の誕生日だった。

過去には、家族で私の好きなモツ焼きのお店でお祝いしてくれたり、ファミリーキャンプに付き合ってもらったこともある。

今年誕生日はどんな日になるか想像もできなかったし、想像することもしなかった。

 


きっと娘は外食は避けたいだろうし、長男は部活と勉強がハードスケジュールで休息もままならない。特に何をする訳ではなくとも、皆が無事に過ごせればそれで良い。
もし誕生日に気付いてなければ、さらっと過ごすのも良い。
あまり気を遣わせるのも気が引ける、そう思っていた。

 


そろそろ取引先に訪問して進めなければならない用事があったが、ここ数日は身動きが取れずどうしたものかと考えていた。

家族に誕生日ということで変に気を使わせるのも避けたいし、今日は娘も妻と一緒にいる時間が長い。この間にさっと済ませられる用事は済ませてしまったほうが良さそうだと思って出かけることにした。

 


娘には前々から仕事の打ち合わせについては話しており、さっと済ませてくると伝えたところ「気にせず行ってきて」とのことだった。

 


万が一に備え、車は置いて電車で取引先に向かうことにした。
体も動かしていなかったのでウォーキングも兼ねられる。

 


打ち合わせを終えて家に帰ると、妻に「リビングは立ち入り禁止です」と言われた。

何かを準備をしているようにも思えたが、あまり勘繰るのも良くないので、この隙にもう一つの用事も済ませてしまうことにした。

 


それは「長男の体操着を取りに行く」ことだった。
これも近所なので1時間で行って帰ってお釣りが来るくらい。
気になっていた用事を二つ済ませることができて、少しスッキリすることができた。

 

 

 

帰ってくると、リビングは「解禁」になっていた。

 

 

 

妻と娘がハッピーバースデーを歌いながら私をリビングに案内してくれた。
ダイニングテーブルにはタコスが並んでいた。

 

 

 

まったく予想していなかった料理。正直驚いた。
そして気持ちが嬉しかった。

 


思い起こせば、少し前に娘に食べたい料理が無いか聞かれていた。
その時に南米が好きなことを話したが、そこから連想してタコスを選んでくれたのだろう。

 


妻が作ってくれたタコスは味も抜群だった。
ダイエットをしていることを考慮してくれたに違いない。
鶏肉とキャベツとスパイス、ソース、すべてがとてもおいしかった。
お店レベルと言っても過言では無い。

 

 

さらに、豪華なプレゼントも用意されていた。
娘からは腕時計や洗顔フォーム、カラフルなペン、ノート、紙石鹸、娘と色違いのタオルなどの詰め合わせをもらった。内容物のすべてが、私を思い浮かべながら、用途を考えて選んでくれていたことが伝わってきた。

 

 

娘は今、自分のことでたくさん悩んでいるはずなのに、私のことを考えて準備してくれてたことにとても感動した。

本当に嬉しかった。

娘はパパを泣かせるつもりだったらしいが、この時は自分から泣き崩れてしまっていた。

 


妻と長男からも、私のことを想像しながら用意してくれた謎解きやカジノゲームなど、嬉しいプレゼントがあった。
長男が部活から帰ってきて家族が揃ったところで、さっそく謎解きを楽しんだ。
とても楽しい時間だった。

 

 

今までも嬉しい誕生日があったが、今回は特別な誕生日だと感じる。
今までで一番嬉しい誕生日のようにも思えた。

 

 

娘は2週間前から誕生日の計画を立ててくれてきたらしい。
プレゼントも予算の中で色々なことを考えてくれていた。
あれも買いたかった、これも用意したかったと色々と教えてくれた。

もしかしたら最近の日々の中で、私の好みや考えそうなことが分かるようになったのかもしれない。私が以前より娘を理解しているように。
今は今でとても大切な時間なんだと再認識した。

 


今年の誕生日は、今の思い出とセットになる。
娘にはいつも助けられているし、家族のおかげで生きていられる。

 


ありがとう。