娘と一緒にやりたい100のコト

2児の父と小学5年生の娘の話

㉜学校に行きたくない理由の一つ


2回目のカウンセリングの前、数日間娘はある悩みでよく泣いていた。
娘はクラスメートに「どうしたの?」「なんで学校に来ているの授業には出ないの」と聞かれることに、大きなストレスを感じていた。

 

気持ちが悪くなってしまうかもしれないという不安は、言葉では伝えにくいし、理由はおそらくそれだけでもない。自分でもまだわからない感情もあるだろう。
そのため、その場しのぎで適当な理由を伝えたりすることもあったという。

 

しかし、それで納得してくれる子ばかりではない。
娘がいないときに担任の先生に聞いたり、登下校時に兄に聞いたりする子もいたらしい。
実際に長男も「そういえばこの前、妹のこと聞かれたよ」と話していた。

 

娘からすると、なぜそこまでして聞きたがるのか?話したくないことだから話さないのに、本人から聞けないからって先生や家族から聞き出そうとするなんて…と思っている。

 

もしかしたらお友達は心配して聞いているのかもしれないが、興味本位で聞いているようにも思え、今はなにしろ「話したくない」気持ちなのだという。

 

 

そう思ってしまう一つのきっかけもあった。
仲が良いと思える友達に聞かれたとき、「絶対に人には言わないでね」と念押しし、今の気持ちを伝えたらしい。

 

しかし、残念ながらその約束はすぐに破られることになる。
その子は他のクラスメートにその内容を話してしまった。そして、また聞きしたクラスメートは娘に「聞いたよ」と伝えてきたらしい。

娘はショックを受けた。
誰にも言わない約束だったのに、知らないはずのクラスメートから「聞いたよ」と言われたのだから無理はない。

 

しかも、約束を破って人に話してしまったクラスメートは「ごめん」と謝る前に、「私が言ったこと本当だよね?」と人前で確認をしてきたという。
大事なのは内容が正しいかどうかではなく、「人に言わないでね」という約束のはず。
なぜ一言謝ってくれないのか。

娘は誰も信じられないと泣いた。
とてもショックを受け、何時間も泣いた。思い出しては泣いた。

 

それでも学校に行けば、必ず様子を聞いてくる子がいる。
娘は聞いてほしくない。
関係性のある子ほど聞いてくる。
娘は答えたくない。

 

これが学校に行きたくない理由の一つにもなっているようだ。
友達やクラスメートなど、人間関係の問題は簡単ではないと思う。
そして苦手な友達と距離を置くことも大人ほど簡単ではないはずだ。

 

理由が明確になったとしても、問題が解決するわけではない。
さぁ、どうやってこの原因を取り除いていくか。
一緒に考えていこう。