娘と一緒にやりたい100のコト

2児の父と小学5年生の娘の話

㉟先生、動く


翌日、先生から電話があった。

昨日の娘からの要望を受け、2段階の作戦を決行すること、そしてそれに伴う懸念があるとのことだった。

 

まず、誰かを特定することなく、学年全体に娘が休みがちである「理由」を伝える。理由をあいまいにしていると「なんで?」と聞きたくなる子が出てきてしまうことが想定されるため、真実の範囲内で「夏休み中に患った病気のこと」「まだ体力が戻っていないこと」を明確な理由として公表し、児童支援の教室や保健室で過ごすことを学年全体に理解してもらう流れだ。そして娘が登校したときには、休んでいる理由などは聞かないで欲しいということも伝えるとのことだった。

 

次に、例の子に、例の子の担任の先生から直接、休んでいる理由などは聞かないように、何度も聞くことで娘に大きなストレスがかかっていることを伝える予定だが、もしかしたらそのことによって、その子の母親から妻に何かしらの連絡やアクションがあるかもしれないと学校は懸念していた。
念のため妻に学校側の懸念について話すと、妻は「気にしなくて良い」と即答してくれた。

今は娘を守ることが最優先だ。
学校側にも気にしないで進めて欲しいと伝え、作戦は今日実行されることとなった。

 

さぁ、何かが起こるのか。
新たな問題が生じるのか。

 

娘が児童支援の先生に思い切って手紙を書き、要望を伝えた後、学校はすぐに動いてくれた。そして、児童支援の先生は「もしこれで何かあれば、その時はまた新しい作戦を考えよう」と娘と話してくれていたらしい。
きっとこの一言は娘にとっても心強かったのではないかと思う。

 

今回、娘が自分の意志で一歩踏み出し、行動したことはとても大きな意味があると思うし、娘を取り巻く環境が良い方向に動き出すきっかけになればと思う。

今後の変化を見守りながら、柔軟に対応できるように心の準備はしておこう。